体臭の主な原因と考えられているのは、汗と皮脂の常在菌です。
その汗を分泌する汗腺は、主として「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」に分かれます。
これら汗腺から出る汗によって体臭が発生するメカニズムは、
■エクリン汗腺
エクリン汗腺は全身の皮膚表面にあり、汗を分泌することで、体温や水分の調整を行っています。
体温が上昇すれば活発に汗を出しますが、そうでないときも、皮膚が乾燥しないように微量の汗を出しております。
このエクリン汗腺から分泌される汗は、ほとんど臭いはしません。
この汗は、水分、塩分、ミネラルなどで構成されており、臭いの元となる成分がほぼ含まれていないため、汗そのものは体臭の原因ではありません。
しかし、この汗も放っておくと脂肪酸や垢、皮膚常在菌と混ざり、やがては細菌も繁殖して、嫌なにおいを発することになります。
すなわち、原因は、汗自体ではなくケアをしないことにあるのです。
■アポクリン汗腺か
アポクリン汗腺は、腋や乳首、陰部といった特定の部位の毛包内にのみ存在します。
エクリン汗腺の汗とは異なり、タンパク質、糖分、鉄分、アンモニア、脂性物質などさまざまな成分を含んでおります。
これらが、脂肪酸と混ざったり菌によって分解されたりすることが原因で、エクリン汗腺の汗よりも強いにおいを発します。
きつい臭いを放つワキガは、このアポクリン汗腺の数が多いために起こるものです。
この場合も、汗のケアは不可欠ですが、場合によっては外科的処置など、それ以上の対応が必要になることもあります。
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