高齢者は、身体的な異常が起きたり、病気になったりした時、どこがおかしいとか、どこが痛いなど具体的なことをいわず、「なんとなく体がだるい」などの曖昧な言葉で表現することが多くなります。
このため、介護者が異常の有無を確認する際は、「いつもと変わりありませんか?」、「食欲はありますか?」、「よく眠れましたか?」、「熱っぽくありませんか?」など、具体的に質問して確認する必要があります。
また、認知症の高齢者の場合は、これだけではなく、様子の変化の観察も大切になります。不機嫌になったり、体の一部をしきりに触ったりなどの変化も見逃さないようにすることが大切です。
こうした体調のチェックを通じて、いつもと様子が違っていたり、本人が不快感を訴えたりする場合は、脱水症の可能性はないか、どのくらい水分を摂っているか、低栄養の可能性はないか、食事をきちんと摂っているか、便秘ではないか、処方された薬はきちんと服用しているかなどの原因を追究しましょう。
もし、原因が分からない場合や、慢性疾患が悪化している可能性がある場合は、早めに主治医等に相談しましょう。ホームヘルパー等が関わっている場合には、これらの情報を伝達して情報を共有することもまた大切なことです。
こんな膝の症状は見逃さないで